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約19坪という狭小地において、無駄と考えられる余白をあえて取り入れることで、住宅地の中でもプライバシーを確保した上で、広々と開放的に暮らしを営めるように計画しました。
防火壁として外壁(塀)を敷地外周部に配置し、モノコック構造のように固めています。
その上で、床を45度回転させることで、内部空間および開口部については構造耐力壁が不要となり、360度自由な開口や配置が可能としています。
外壁は2種類選定しました。
1つは外部吹き抜け等、内部空間から目視する 外壁についてはライトウェルとして利用する為に光を反射する素材として、ガルバリウム鋼板の波板を 採用しました。
また素地を選定することで、光の反射率を高め 常時住まいが柔らかい光に包まれるように考えました。
外部から目視出来る外壁については内部空間とメリハリを付ける為に濃い色を選定しています。
ただ濃すぎると圧迫感が強くなり過ぎると考えましたので、屋根材であるカラーベストを採用し、3色を1:1:2の割合で混ぜ合わせる事で、独特な 外観を形成出来るように考えました。
素材選定については基本的に「本物」を選定するよう心がけしました。 住宅業界では当たり前である「建材」は何かを模して商品化されているので、「本物」とはやはり違います。
ただ、「本物」はコストが高くなる傾向にありますので、コストがそこまで掛からない物を重点的に採用するようにこだわりました。
1Fの床はモルタル金コテ押え、水回りはFRP防水仕上げ天井はラワン合板仕上げなど素材自体のコストは高く無い「本物」を選定いたしました。
また、それぞれの素材を選定する際には機能面や意匠面といった側面からの必然性から選定しています。
例えば、室内の壁にガルバリウム鋼板の波板を選定しています。これは外壁空間が室内に続いて見えるように意匠的側面から決定しました。
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